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「未来のための金曜日」で世界抗議デーのデモ

 地球環境問題に早急な対応を求める若者による"未来のための金曜日"で、「未来のための世界ストライキデー」と位置づけられた3月15日に、世界100ヶ国の1,200以上の都市でデモが実施された。参加した若者の多くは、学校に行かずにデモに参加しているはずだ。もちろんドイツ各地でもデモが行われ、そこにはルール地方よもやま通信都市も含まれている。

デュッセルドルフのデモに登場した、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんの張り子。カーニバル等の張り子を制作する芸術家が作成し、生徒にプレゼントした。両手にぶら下げているのは大人世代の張り子。雨のため、絵の具が少し流れている。(WAZ紙より)

 上の写真は、ノルトライン・ヴェストファーレン州都のデュッセルドルフで行われたデモである。雨の中、提供を受けたグレタ・トゥーンベリさんの「張り子人形」と共に、約700名の生徒がデモを行った。デュッセルドルフは、デュイスブルクの南に隣接する都市だが、ルール地方ではない。ノルトライン・ヴェストファーレン州で最大の都市ケルンでは、1万人近くがデモに参加したという話しである。州全体では、数万人がデモに参加したと思われる。

 すでに紹介したように、学校の授業よりデモを優先することは、物議を醸している。州の文部省は「教師はデモを黙認しないように」と示した文書を学校宛てに送るよう手配した。ところがデモ前日の14日に、州議会議長が、「"未来のための金曜日"による若者のシグナルを喜んでいる」とする寛容なメッセージを発表した。議長は保守系のCDU(キリスト教民主同盟)の所属なので、私も驚いた。

 デモの批判対象ともなっている大人の世代は、デモをどう評価すべきか、まだ迷っているように見える。もちろん、デモの中心となっている高校生世代でも、授業との関係は手探りで進まれており、デモへの参加状況は、都市によって様々である。授業はできるだけ欠席しないように努めているオーバーハウゼンのような例があると思えば、欠席をいとわず実施し、そのためにデモ参加者がかなり減少してきているエッセン、同じく欠席覚悟で昼前に行っても一定の参加者を維持しているボーフムなど、いろいろである。なお、ミュルハイムは次の金曜日(22日)からデモを実施する。13時開始ということなので、午前中は授業に出られるはずだ。

 それにしても、このような大きなうねりを生み出したグレタ・トゥーンベリさんの活動には、頭が下がる。国際的な動きになっているので、ホームページがあるはずだと思って探した結果、3月15日に地球規模のストライキを呼びかけるページを見つけた。ドメインが"it"なので、スウェーデンでなく、イタリアのサーバである。他に、フェイスブックなどもあるようだ。

 地球環境問題は、多数の若者がストやデモをしただけでは解決できない、成果を見通せない重大で深刻な問題である。だから、若者のモチベーションを維持するのは、大変だと思う。ボーフムでは、石炭火力発電所の廃止や、炭素税の導入、公共交通の尊重を目標としてあげることにまとまった。今のところデモ参加者を維持できている背景には、これがあるのかもしれない。

 生徒の主張で新鮮に感じられるのが、「世代による問題」という視点があることである。デュッセルドルフのデモでは、「時計が進み、時間が迫る。我々はまだ何かを救える最後の世代だ」と警告したプラカードも見られたそうだ。さて、棺桶に入る時期が近づいている私は生徒から批判されている世代だが、若者の動きを理解してブログに紹介すると共に、できるだけエネルギーを使用せず、ひっそりと生きていきたいと思っているところである。
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| エネルギー・地球環境 | 21:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ルール地方に広がる高校生の地球環境スト - 州は警告

 2週間前に、オーバーハウゼンで高校生が地球環境のため金曜デモを行ったことを紹介したが、ルール地方の状況は思ったより進んでいた - つまり、デモだけでなく、ストライキも行われていた。ストとデモの状況は、都市により、また学校の先生の対応により、様々である。下の写真は、エッセン都心で2月22日(もちろん金曜日)に行われたデモである。時刻は11時前で、参加している生徒は、みな学校の授業を抜け出してデモに参加している。

思い思いのプラカードを手に、エッセン都心の歩行者空間を、デモで市役所を目ざして歩く高校生。(WAZ紙より)

 授業に出ずにデモに参加する高校生の行動は、注目を集めると同時に、行動を問題だと指摘する声もある。ノルトライン・ヴェストファーレン州文部省は、先週、「教師はデモを黙認しないように」と示した文書を学校宛てに送った。そこには、どうしても拒否する場合は強制的に授業を受けさせることや、処分する可能性も示した「対策リスト」も含まれている。州首相も、生徒の社会への参加と早期の民主的権利は歓迎するが、デモに参加する権利は、「国家的な教育の任務に制約される」としている。州文部大臣は、「気候保護政策を求める要求はわかるが、午後にするようにお願いする」と述べている。

 この結果、エッセンのデモ参加者は先週から半減し、100名前後になった。新聞に掲載された参加者の話しによると、校長や担任によって対応がいろいろであることがわかる。赤点にすると脅かす教師がいる一方で、生徒の行動を理解し、デモに賛成の教師もいる。社会科を休んで参加した生徒は、「学校の授業で習える以上の政治教育を学んでいる」と話した。またある生徒は、「今は登校義務に反するとしても、大人が我々に耳を傾け始めた」と話している。

 ボーフムでは、早くも1月末にデモが始められたそうだ。デモの中心となる生徒は、毎週月曜日に集まって打ち合わせを行っており、かなり時間を費やしている。2月8日までは200名以上が参加していたが、2月15日は学校の圧力で人数が半減した。そこで、2月22日は授業を休まなくてもいい午後に行い、200名以上を集めた。一方、デュイスブルクでは2月22日に初めてデモが行われた。主催者は100名に満たないと予想していたが、200名を超えた。それでも、学校の圧力で参加を諦めた下級生がかなりいたそうだ。

 学校が早く終わる2月8日に1回目のデモを行ったオーバーハウゼンの生徒は、2月22日に2回目の金曜デモを行った。同じく放課後の開催で、参加者は10名ほどに減少したが、「来週はもっと多くなるだろう」とリーダーの高校生が説明する。3月15日には世界的なデモが予定されており、その日は授業中、つまりストを行ってデモを組織するかもしれないそうだ。

 このように、都市と学校によって状況はいろいろである。いつまで続くのだろうか、また、この生徒たちが大人になった時は、地球環境はどう展開しているのだろうか。また、デモが日本へも波及することがあるだろうか(かなり難しと思うが)。いずれにせよ、この動きのきっかけを一人でつくったスウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんには、敬服するしかない・・・。

| エネルギー・地球環境 | 21:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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高校生が地球温暖化に抗議 - 未来のための金曜デモ

 先週金曜日に、オーバーハウゼン市役所の前に約70名の高校生が集まり、地球温暖化への効果的な対策を求める「未来のための金曜デモ」を行った。この日が選ばれたのは、学校行事の関係で、授業をサボらなくてもデモを行えるから、ということである。ドイツの他都市や、オーバーハウゼンの他の学校は、すでに先週にデモを行っている。ドイツ全体で約40都市でデモが行われ、たとえばベルリンのデモには約600人が参加したそうである。

市役所前の広場でデモを行うオーバーハウゼン市の高校生。(WAZ紙より)

 デモを報道する新聞記事を読み、もともとデモを呼びかけたのが、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんという16歳の生徒だと知り、驚いた。インターネットで検索してみたところ、いくつか記事が見つかった。彼女は、地球温暖化対策が進まないのは、現在の政治に問題があるからだと考えた。そして、いわゆる「積極行動主義者」として、昨年の8月から、毎週金曜日には学校に行かずにストライキを始め、世界的に注目を集めた。最近では、気候に関する国際会議に呼ばれ、訴える機会も得ている。

 ストライキを行う金曜日には、「気候のためのストライキ」と書いたプラカードを持って国会前などへ出かける。もちろん、他の生徒にも行動を呼びかけ、英語版のウィキペディアによると、昨年12月には270都市で2万人以上がストに参加したそうだ。そのウィキペディアには、スト参加は世界に広がっているとして、日本も書かれているが、この"Japan"という部分は間違いだと思われる。そのような報道を聞いた記憶がなく、検索しても記事を発見できなかったからである。

 オーバーハウゼンの高校生は、まだストライキには消極的だが、トゥーンベリさんの訴えには共感している。オーバーハウゼンで8日のデモを呼びかけたのも、14歳の生徒である。地球温暖化への考えは、確かに世代に影響される。私のように棺桶に入る時期が近づいている者と、これから育っていく世代とでは、考えに差があるのも当然だろう。トゥーンベリさんらが、「自分たちの将来が盗まれる」として行動に走ることは、確かに理解できると共に、少し後ろめたい気持ちも感じる。もう遅いかもしれないが、子どもに信頼される大人になりたいものである。

| エネルギー・地球環境 | 22:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プラごみ削減の活動"Refill":持参ビンに水道水を満たそう

 暑い毎日が続き、「熱中症予防のため、こまめに水を飲む」日が続いている。みな、どんな水を飲んでいるのだろうか。私は水道水に麦茶パックを入れて冷やしたり、空いたペットボトルに粉を溶かして飲んだりしている。自宅にいるからできる面もあるが、イギリスで始まり、ドイツでも拡大している"Refill"について知った影響もある。この猛暑がプラごみの大発生にならないように願いつつ、"Refill"という活動の趣旨を説明したい。

ステーションを知らせるドイツのシンボルマーク。(refill-deutschland.deより)
 右のマークが、ドイツの"Refill"のステーションを知らせるシンボルマークである。"Refill"は「再充填」「詰め替え」などを意味する英語で、ドイツ語では"auffüllen"となる。英語が使用されているのは、この活動がイギリスで始まった影響である。欧州連合(EU)環境局の主催で、2010年から始まったヨーロッパ緑の首都(欧州グリーン首都賞)では、毎年1つの都市を選び、ローカルな環境活動をモデル的に推進している。2015年に選ばれたのがイギリスのブリストルで、そこで考えられ、取り組まれたプロジェクトの一つが、この"Refill"である。

 "Refill"キャンペーンでは、町中の店舗、公共施設などが、ビンやボトルを持参した人に、無料で水道水を提供する。それにより、ペットボトルなどのプラごみを減らそう、という活動である。ブリストルには200の水道水ステーションがあるそうなので、1日に1回利用された場合、年間では7万3千本のプラスチックボトルを節約できることになる。この活動がドイツに伝わってきたのは、ハンブルクに協会が設立された2017年3月である。現在は50以上の都市に拡大しており、ベルリンにはステーションが230箇所もあるそうだ。ドイツの"Refill"ホームページにステーションの位置が示されているので、確認できる。ルール地方で最も広がっているのが、昨年の「ヨーロッパ緑の首都」であるエッセンである。私がこの活動を知ったのはミュルハイムで、少し前から市と水道局が力を入れており、まず公共施設3箇所にステーションが置かれた。

 ところで、よく「海外旅行で水道水を飲むと、お腹をこわす恐れがある」と言われる。私もできるだけミネラルウォーターなどを買って飲むようにしているが、それでは間に合わなくなり、水道水を飲んだことも結構ある。その体験から考え、ドイツの水道水は飲んでも大丈夫だと考えている。おそらく、他のEU諸国も同じだろう。ドイツに居住経験のある方と水道水の話しをしたこともあるが、みな「自分の町の水道水は大丈夫」と自信を示されていた。

 そして、日本の水道水については、皆さんご存じのように、厳しい基準もあり、大丈夫である。とくに私が住んでいる福島市は、水道水をペットボトルに入れ、「ふくしまの水」として売り出しており、品質評価のコンテストでも受賞している。私が麦茶として飲んでいる水道水は、この最高金賞を受賞した「ふくしまの水」である。

| エネルギー・地球環境 | 22:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ミュルハイム市が氷を使う断熱実験に参加を呼びかけ

 ミュルハイム市は、地球環境を維持するため、二酸化炭素の排出削減に積極的に取り組んでおり、連邦が行う「革新都市プロジェクト」にも参加してきた。そのミュルハイムが、今、市民に断熱実験への参加を呼びかけている。

 ドイツや北欧諸国では、二酸化炭素排出削減への重要な柱の一つが「住宅の断熱」である。住宅の断熱では、ポイントとなるのが「住宅所有者が、断熱の有効性を認め、断熱改修を行う」ことである。断熱改修には経費が必要になるため、家主に納得してもらう点では、どの都市も苦労しているようである。

 今回、ミュルハイム市は、断熱実験コンクールを実施し、市民の断熱への関心を高めようと考えた。その方法は、次のようなものである。
  • 市中心部のルール川に沿ったプロムナードに、断熱のない住宅と、断熱改修を施したモデル住宅を設置する。
  • 両住宅に、280リットルの氷(重さにすると、257キロほど)を収容し、8月25日~9月10日の2週間放置する。そして市民に、両住宅でいくら差が出るかというコンクールへの参加を呼びかける。
  • 9月10日に溶けた量を測定し、コンクール結果を発表して表彰する。

 上に示したのが、コンクールへの参加者が書き込む書式(ドイツ語の部分を日本語に訳している)で、ミュルハイム市のホームページにある。もちろん賞品があり、1等は週末に電気自動車を使用すること、2等は台所のガスグリル、そして3等は建材店の商品券100ユーロである。

 「断熱実験」で思い出したことがある。現在は断熱材は身近なものになっているが、開発された当初はどのような効果があるのか、知る人は非常に少なかった。そこで、開発した会社(たしか北欧だったと思う)が思いついたのが、「暑いアフリカへ氷を送って効果を示す」ことである。送付先は、「密林の聖者」と呼ばれていたシュバイツァー博士の病院である。そのテレビ番組(ずいぶん昔のことで、ひょっとすると日立の「世界ふしぎ発見」だったかもしれない)によると、氷はほとんど溶けずに届き、みな驚いたそうだ。

 送付用に断熱材でしっかり包装した氷と、普通の住宅に入れられた氷では、もちろん溶ける速さが違うだろう。住宅の断熱に加え、氷の設置方法、気温やドアの開閉状況なども関係するので、全く見当がつかない・・・。どのような結果になるのか、9月10日の発表が楽しみである。

| エネルギー・地球環境 | 16:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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エッセンで土曜日に無包装の食料品店が開店

 今週の土曜日に、エッセン市中央駅の南に、ルール地方初の「無包装店」がオープンする。日本でも、買い物の際の包装が問題とされ、最近ではレジ袋が有料の店舗が主流になっている。しかし、自分で買い物袋を持って出かけても、買ってきた商品を食べる際には、その商品が包まれていたパックがごみとして出る。ごみになる袋が1つで済む場合は、まだいいかもしれない、たとえばアメ玉を買ってきて食べようとすると、アメが袋の中でさらに個包装に包まれているのが主流である。なかには、プラスチックのトレイまでついている場合がある。

開店準備を進める店内で、購入する方法を示してみせるテスケさん。(Der Westen紙より)
 こんどエッセンに開店する店は、いわば「完全無包装店」である。客はタッパーや瓶を持参し、アメ玉をそれに入れて重さを量り、出てきたラベルを貼ってからレジへ向かう。つまり、商品だけをばら売りで売る、「完全無包装店」である。

 このような無包装店は、2年ほど前、ボンに登場したのが初めてだそうである。店舗を経営するダイネットさんは、旅行でオーストラリアを訪問した際に、スーパーで、ばら売り商品がドイツよりはるかに多いことに気づいた。帰国後、持続的な食料品店を目ざし、ばら売り店の構想を長くあたためていたが、夫と会社を設立し、開店にこぎ着けたそうである。

 ダイネットさんによると、「ばら売り商品の価格は、例外なく包装のある同質品より有利」である。そして、ごみはリサイクルに入る前に避けられる、と話す。もちろん、肉や牛乳のように、何らかの包装が避けられない商品もあるが、その種の例外扱いはできるだけ少数にしたいと考えているそうだ。

 この種の無包装店は、最近、ドイツの各地に見られるようになっている。今回、エッセンに開店するテスケさんの場合は、ベルリンで無包装店を見たのがきっかけとなり、仕事を辞め、準備を進めた。そのベルリンの無包装店は、インターネットを通じて開店資金を寄附で集めたそうである。

 エッセンのテスケさんの場合も、フェイスブックを通じて店を宣伝している。すでに多数の人が書き込んでおり、開店を待っている様子がわかる。無包装店の経営も大変だろうが、買いに来る客の方にも一定の覚悟が必要になるだろう。エッセンの店が順調に客を集め、発展していくことを期待している。

| エネルギー・地球環境 | 16:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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二酸化炭素の排出削減に積極的に取り組むミュルハイム

 今月初めに、二酸化炭素の排出抑制を目ざす「革新都市」第二段階のモデル地区に、ミュルハイムの都心と北部住宅地の2箇所が選ばれたことが州から発表され、ミュルハイム市役所は喜びに沸いた。環境都市を目ざすプロジェクト「革新都市」で、ルール地方全体から20箇所のモデル地区が募集され、17都市の20地区が選定された。よもやま通信6都市では、他にドルトムントとオーバーハウゼンも1地区ずつ選定されている。2地区が選定されたのは、ミュルハイム、グラードベックとハムの3都市だけで、ミュルハイムの意気込みの強さが理解できる。

 ミュルハイムの意気込みの強さには、理由がある。二酸化炭素排出削減を目ざす「革新都市」プロジェクトは、もともと2010年にボトロップ市南部を対象に開始されたものである。その時は16都市が応募し、ミュルハイムも最終段階まで残ったが、惜しくも選に漏れた。そこで、ルール地方からの協力を受けつつ、独自の立場で二酸化炭素排出削減に取り組んできたミュルハイムは、今回の応募では2ヶ所の選定を目ざした。なお、エッセンに今回のモデル地区がない事情にも、ミュルハイムに似た点がある。革新都市をボトロップと争ったエッセンは、都心北部の住宅地ですでに同じような試みを進めている。このため、担当するスタッフに余裕がなく、今回は応募を見送っている。

ボトロップとよもやま通信6都市の位置関係。ボトロップの東にはグラードベックが隣接する。
 ボトロップでは、多額の資金援助を活用し、市南部のモデル地区で「10年間に二酸化炭素排出を半減する」ことを目ざして取り組んできた。5年が経過した2015年末の時点で、すでに37.6%削減と、目標の約 3/4を達成した。そこで、州政府は、革新都市プロジェクトの第二段階として、ボトロップの経験を他のルール都市に拡大する試みに取り組もうと考えた。当初は20都市の20地区を選定する予定で、ルール地方の都市に応募するように呼びかけた。

 では、実際にどのようなプロジェクトに取り組まれるのだろうか。ボトロップでは、太陽光発電やスマートグリッド、汚水処理場での汚泥発電、コジェネなど、多数のプロジェクトに取り組まれているが、最も重要なのは住宅の断熱である。州と連邦がルール地方で革新都市モデルに取り組んだ背景にも、この点がある:ルール地方には、戦前の炭坑住宅、戦後復興期の住宅や、1970年代の高層住宅などが多く、住宅の断熱改修が他の地方より重要だからである。

 これからのプロジェクト進行では、ボトロップの経験が生かされることになっている。どのように進むのか、今後も観察を進めていきたい。

| エネルギー・地球環境 | 21:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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