2010年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年09月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

アウトバーンのピクニックで「静かな生活」

今年は、ルール地方にとり、待ち望んでいた「欧州文化首都年」である。この制度は1985年に「欧州文化都市」として始まったもので、毎年EUから都市を選び、多彩な欧州の文化理解に役立てることを目ざしている。1999年に「欧州文化首都」と改められた。これまでドイツから選ばれたのは、1988年のベルリンと1999年のヴァイマル(ワイマール)だけなので、エッセンは3番目である。選ばれたのは一応エッセンだが、実質的にはルール地方が参加するのが特徴で、「ルール2010」として、多数のイベントが行われる。

その文化首都「ルール2010」で行われる多数のイベントのうち、最も参加者が多いのが、この「アウトバーンから車を締め出してピクニックを行う」イベントだと思われる。ルール地方を横断するアウトバーン40号線を東西60キロにわたって閉鎖した上でイスとテーブルが並べられ、人々が歓談し、ピクニックの場に変貌させる。グループでテーブルを予約し(1つ25ユーロ)、当日は飲食物等を持ち込むそうなので、日本でいうと「花見で酒盛り」という感じなのかもしれない。イスとテーブルの運搬を行うスポンサーの募集が行われ、運搬テストを行うなど、準備は大変だったようだ。

イベントの名称は、「静かな生活」を意味する"Still-Leben"である。日常的にアウトバーンの騒音に悩んでいる人がこのイベントを喜んでいるという報道もあったので、道路騒音がないことをイメージしたのかもしれないが、命名の裏話についての報道を見つけることはできなかった。実施されたのは1ヶ月前の7月18日(日曜)である。もっと早く投稿すべきだったろうが、翌週にデュイスブルクで起きたラブパレード惨事(死者21名、負傷者500名以上)の情報集めに熱中してしまい、1ヶ月遅れになった。このイベントには、本ブログが対象としている6都市の全てが参加している:オーバーハウゼンだけはA40が通っていないが、数十メートル離れたところ(ミュルハイム)を走っているので、市をあげて参加している。

100万人の参加を目ざして行われたイベントだが、翌日の新聞によると300万人の人出だったそうだ。ユーチューブを"Still-Leben"で検索すると、その様子を見ることができる。ピクニックで食事している人もいるが、自転車で走っている人が多いことがわかる。果たしてこのイベントが2010年だけで終わるのか、今後も行われることがあるのかは、これからの課題である。

なお、「ルール2010」のスタートは、1月9日に、エッセンのツォルフェアアインで盛大に祝われた。ユーチューブに"ruhr2010"と入力して検索すると、その様子を見ることができる、たとえばこのように:雪の中、オーケストラの演奏で始まったようである。
スポンサーサイト

| アウトバーンや交通規制 | 12:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |