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新年は値上げと節約のオンパレード

ドイツでは、新年に値上げが行われることが多い。ずっと前、ドイツに住んでいた時、年の変わり目に、家主から「新年にはいろいろ値上げがある」と言われたことを思い出す:幸い、家賃は値上げされなかったが。

世界的な不景気の影響で、ルール地方の都市は、2010年に予定していた金額の税収がなく、借金が増えてしまったところがほとんどだ。ドルトムント市では、市長選で新市長が決まった直後に、当時の市長が歳入不足を公表し、大騒ぎになった。新市長は市長から後継として推薦された人なので、「歳入不足が表面化すると当選が危なくなると思ったのではないか」、「新市長も歳入不足を知っていたのではないか」と、反対派から厳しく追及された。結局、自らの潔白を主張する新市長は一旦辞任し、再選挙に出馬して、また当選した。

新年3日の新聞に、ミュルハイム市の値上げ一覧が掲載されていた。ごみ収集料金、下水道料金、地価税、娯楽税、営業税(法人住民税)、劇場・美術館やプールの入場料、クラインガルテンの使用料と、値上げのオンパレードだ。その一方で、スポーツ団体への補助金や、障碍者へのタクシー補助は削減され、図書館では貸し出しカード作成に料金が必要になる。日本でも、4年ほど前、財政再建団体になった夕張市で各種料金の値上げが行われたが、まるであの時の報道のようである:但し、職員の削減や減給はとくに報道されていない。

その職員削減だが、同じく新年早々のデュイスブルクで、カトリック教会が経営する病院が、職員の5%弱に相当する108名を解雇すると発表した。解雇対象には医師と看護士は含まれず、事務担当者と技術分野が対象だそうだ。経営が厳しくなった数年前から、従業員はクリスマス手当てを断念して経営に協力しており、当初は定年による人員削減で対処する予定だったが、昨年の賃上げの影響で、解雇が必要になったそうだ。カトリック教会は、市内に現在4つの病院を経営しているが、いずれこれを2ヶ所に統合する予定だそうである。医療の質は下げないそうだが、病院が遠くなる高齢者には負担だろう。人口、とくにドイツ人が減少し、教会の収入が減少している影響が、医療にも現れれてきたわけである。なお、解雇される108名を対象とした「社会計画」が作成され、職業の訓練や紹介が行われることになっている。
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| 市財政や税金問題 | 23:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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