2012年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年02月

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エッセンの人口が22年ぶりに増加 - 住宅プロジェクトも進む

 新年になり、エッセンでは昨年(2012)の人口変動速報値が明らかになり、「22年ぶりの人口増加」と注目されている。22年前は東西ドイツが統合した1990年で、ルール地方の各都市とも、東ドイツや東欧からの流入で人口が増加したが、それ以来の増加である。もちろん、出生4,600人に対して死亡は7,3000人で、自然増減は2,700人のマイナスである。増加したのは、転入が転出を上回り、社会増減の増加が自然減少を打ち消してプラスにした結果である。それまでも社会増減はプラスだったが、自然減少を打ち消す力はなかった。2012年は社会増加が4千人近くに達し、自然減少を差し引いても1013人の人口増加となった。

 増加した理由として、市の統計局は2点をあげている。年齢層で見ると、最も増加したのが19~28歳と、大学で学ぶ年齢層である。昨年、大学に多数の若者が押しかけたことがニュースでも取りあげられていたが、その効果がまず考えられる。もう一つ考えられる原因が、東欧からの人口流入である。

 市は、今年も人口が増加すると予想している。ルール地方を含むノルトライン・ヴェストファーレン州では、今年は2学年分の学生が大学に押しかける「ダブル入学年」だからである。これまでは13年間の教育で大学への入学資格を得ていたが、欧州統合の動きを背景に、12年に短縮された結果である。大学は、今年秋に押し寄せる学生の波を、うまく処理できるのだろうか。

着々と住宅建設が進む大学地区(2012年)
 昨年の人口増加を受け、エッセンの都市計画局長は、「成長する都市のためには、宅地が必要」と、取り壊して造り直す勇気を呼びかけている。実はこの数年、エッセンで、これまでにはなかったような、大規模で緑を組み込んだ住宅建設プロジェクトが進行している。都心北では貨物駅跡地が大学地区として開発され、市西部の停滞地区では、クラインガルテンが廃止されて小規模な湖が建設中で、湖に面することとなる古い住宅が同時に取り壊されて、新築が進行中である。

 しかし、この2つのプロジェクトに続く大型のプロジェクトは、まだ見えない。都市更新の動きが今後どうなるのか、これがエッセンの人口動向を決めるのかも知れない。
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| 人口減少や住宅 | 15:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ノキアのスマートフォン広告にボーフム市民は拒否反応

 スマートフォンiPhoneの登場で世界の携帯電話市場は大きく変動し、それまでのノキア(フィンランド)に代わり、サムソン(韓国)が一位に浮上したそうだ。ノキアも新たな動きに対応し、市場の回復に努めている。ドイツでは、パートナー会社のモビコム・デビテル社が、英語で"Nokia is back"という宣伝攻勢を開始した。しかし、ボーフムでは、この宣伝を目にした市民が不快に首を振り、拒否反応を示している。

 なぜボーフム市民がこの宣伝に拒否反応を示すのかは、簡単な話しである。ボーフム市北部には、2008年までノキア社のドイツ工場があり、2千人以上の従業員がいた。そばを走る鉄道には、ボーフム-ノキアという駅まであった。しかし、欧州全体を市場とするノキア社から見ると、人件費が高いドイツは、工場適地ではなくなっていた。そして、ルーマニアの工場を拡張し、2008年にボーフムでの生産をルーマニアへ移した。ルーマニアでは、ノキアを含む工業団地のために、高速道路が整備されている、という話しである。

 "Nokia is back"、この宣伝を見たボーフム市民は、一瞬「工場が戻って来るのか」と思い、すぐに「携帯でノキアから別の会社に移った人を取り戻したいだけだ」と気づくだろう。工場移転で解雇され、まだ新しい仕事が見つかっていない人が数百人はいると言われているボーフム市で、この宣伝文句は逆効果である。モビコム社も問題に気づき、ボーフムでの宣伝停止を決定し、「市民の気持ちを傷つけるつもりはなかった」とコメントした。

 さて、ボーフム市は、現在、さらに大規模な工場閉鎖に直面している:それは自動車のオーペル社である。解雇される従業員は2千人未満に止まるそうだが、関連産業の広がりから考え、ノキアより大きい影響がある恐れが大きい。オーペル社の工場は炭鉱跡地に「用地リサイクル」として建設されたが、2016年以降に2回目のリサイクルがうまく進むだろうか。今後の課題は大きい。

| 町の話題いろいろ | 15:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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