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ドルトムント中心市街地の人出は今年も全国で第4位

 昨年、ドルトムントの中心市街地「西ヘル通り」の通行量が、Jones Lang LaSalle社の調査でドイツで1位になったことを紹介した。今年の調査は3月29日(土)の13~14時に行われ、その結果は12,420人で、4位だった。1位と2位はケルン(シルダーガッセ14,590人、ホーエ通り12,795人)、3位はシュツットガルト(ケーニッヒ通り12,420人)である。西ヘル通りの約1万2千人という数字は、過去の調査から見て、順当なところだと思う。

 手許にある新聞記事によると、最も通行量が多いと思われる土曜日に関する過去の数字は、次のようになっている。
日 時通行量順位第1位は
2000年5月20日12~13時12,222人5位不明
2003年5月10日12~13時12,122人4位ケルン、14,850人
2004年6月4日12~13時11,145人5位ケルン、17,460人
2005年6月5日12~13時16,410人2位ケルン、17,760人
2006年5月13日12~13時12,150人6位ケルン、17,145人
2007年6月2日13~14時9,250人10位ケルン、14,265人
2008年5月17日13~14時8,920人9位ケルン、12,585人
2010年4月10日13~14時不明8位ケルン、13,280人
2011年4月16日13~14時9,905人9位ケルン、14,265人
2012年不明9,540人8位フランクフルト、13,120人
2013年4月27日13~14時12,950人1位ドルトムント、12,950人
2014年3月29日13~14時12,420人4位ケルン、14,590人

 この表から、ドルトムントの西ヘル通りは、ケルンには及ばないものの、トップテンの常連であることがわかる。ミュンヘン、ハンブルクという百万都市や、フランクフルト、シュツットガルトなど、大都市の中心市街地もトップテンの常連である。ドルトムントの場合は、50万人を超える人口を有している上、都心がコンパクトにまとまり、都心をぶらつく場合はほぼ常に「西ヘル通り」を通過する構成になっていることが、高い通行量を支えていると思われる。

 もう一つわかることは、ドイツでは、大型店を中心市街地に取り込み、大型店の力で集客力を維持し、向上させている都市が多いことである。ドルトムントの場合、2000年代後期に調査時刻が変更された後に1万人を割っているが、2011年9月に3万3千㎡の売場を有するティアギャラリーがオープンした後、通行量が持ち直している感じを受ける。フランクフルトが2012年に1位になっているが、ここでも2009年初めに5万㎡近い売場を有するマイ・ツァイルという都心型ショッピングセンターがオープンしている。大型店と専門商店街が互いに補い合っている、と言えるだろう。

 ルール6都市の中で通行量が少ないのが、オーバーハウゼン(1,305人)とミュルハイム(1,365人)である。両市に共通しているのは、郊外大型店の進出を認め、その影響で都心の大型店が閉店したことである。なお、デュイスブルクから20キロほど北にあるヴェーゼルは、人口は6万人と多くないが、中心市街地の歩行者空間整備後に人出が伸び、3,410人が数えられた。調査された170商店街の中では93位だが、人口10万人以下の都市に限ると第5位に食い込んでいる。機会があれば訪問してみたい都市である。
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| 中心市街地や近隣供給 | 22:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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田村厚生労働大臣がエッセンの認知症センターを訪問

 今朝のエッセンの新聞に、日本人らしい写真が出ていたので、読んでみたところ、田村厚生労働大臣が外遊で視察に来たことが報道されていた。そこで、日本の新聞や厚生労働省がどう扱っているのだろうかと思って検索してみたが、全く情報を見出せなかった。いずれ帰国後に紹介されるのだろうと思うが、エッセンの紹介にもなるので、ドイツ側の記事を要約して紹介したい。

ハウス・ベルゲ側の出迎えに、笑顔で握手する田村厚生労働大臣(Der Westen紙より)。
 まず田村大臣は、挨拶で、高齢者の増加と少子化が進行している日本は、高齢化社会への挑戦という点でドイツと似た状況にあり、認知症の高齢者が460万人にも増加し、施設が不足していると、エッセンの認知症センターであるハウス・ベルゲを訪問した趣旨を説明した。その後、2時間以上にわたって施設を視察して回ったそうである。なお、ここを訪問先に選定したのは日本大使館のようで、視察は合計10名のグループで行われている。

 ハウス・ベルゲは、エッセン市の北西部、オーバーハウゼンに近い場所にある。入居者の大半は個室で生活しているが、共用室もあり、そこに置かれている家具は、入居者に配慮して1950年代を思い出させるものが選ばれているそうである。また、ハウスでの生活は、高齢者一人一人の「個性」を大切に行っており、食事の時刻などの生活リズムも個人で決められるそうである。現在、このような施設はドイツ各地に広がっているが、エッセンの施設はその先駆けとなったもので、だからここが視察先に選定されたのだろう。日本も、見習える部分を参考に改善してほしい、と思った。

| ドイツと日本と | 14:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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