2015年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年11月

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ドルトムントにドイツ初のゲーム依存症治療施設

 「ゲーム中毒」とも表現されるゲーム依存症は、日本だけでなく、他の先進国にも広がっている。これまで、ルール地方でそのような情報に接した記憶はないが、数日前の新聞に、「ドイツ初のコンピュータゲーム中毒者のための施設がドルトムントにオープンした」という記事が掲載されていた。興味を感じたので、読んでみた。

 その記事によると、施設は500平米の規模があり、10名の職員が、依存症の人を現実社会に戻そうと努力している。現在の治療対象は、14~25歳の青少年8名である。ある若者は、1日に20時間もXボックスのゲーム"Call of Duty"にはまっていた。こうなると、学校に行くどころではなくなる。ここに来る若者は、ゲーム機を取りあげようとすると、アル中患者がアルコールを奪われる時のような反応を示していたそうだ。もちろん社会的な不安や、圧迫を、同時に感じていたはずだ。何とかしたい両親がいろいろ試み、それでも方法がなくなった場合のために、相談を受けて対処する場所として、施設が設置されたわけである。

 施設は2階建てで、共同で炊事し、一緒に食卓を囲み、地下室には自転車工房があり、「共同意識」を高める生活が待っている。そして、コンピュータが置かれたメディア室では、コンピュータを利用したコミュニケーションを行えるようになっている。所長は、コンピュータゲームの業界については、悪く言わない。「悪いのは、そこに仕組まれている、若者をトリコにする卑劣な点数システム」だ、と語る。

 この施設が成功するための重要な前提が、中毒になった若者に、「現実社会に戻りたい」という心の準備ができていることだそうである。「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」という諺(たしか原文は英語)があるが、コンピュータ依存症から抜け出すことについても、同じことが言えるようだ。
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| 町の話題いろいろ | 15:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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遂に廃止されたミュルハイムの路面電車110番線

 10日ほど前の10月3日の土曜日、ミュルハイムに各地から電車ファンが集まり、多数の写真が撮影された。2年近く前にまとめられた公共交通計画に沿って、路面電車(LRT)110番線が最後の日を迎えたためである。廃止されるのは、110番線の北西端約1.7キロ(途中駅4つ)である。110番線の残る区間は、別の路線が走っている区間もあるが、110番線だけが運行されていた部分は、ルートを一部変更した104番線が運行を引き継ぐことになる。

 このような結果になったのは、廃止を「補助金返還を求められない区間」だけに限ったためである。ここを走っていたのは、黄色い色の小さめの車両である。写真を示そうと思って探したが、なかなか見つからない、撮影していないのかもしれない。他の路線を走る車両と比較すると、かわいいというか、弱い感じがするというか、ちょっと雰囲気が異なる。経費を省くために古い車両が修理されて利用されているので、それが乗客減少の一因なのかもしれないという話しもある。

 ミュルハイムが待ち望んでいた新車両が、今年の夏から少しずつ届き始めており、すでに乗車した市民もいるそうだ。これまでより乗車できる人数が増加し、性能も向上しているので、市民に歓迎されている。ただ、非常に高価な買物で、市の会計責任者は、はらはらして眺めているらしい。

 これまで、公共交通の整備には、車への燃料税を原資とする連邦補助があった。しかし、その補助金にも終わりが近づいている。自治体は補助制度の継続を求めているが、このまま打ち切りになる恐れもある。ミュルハイムの110番線廃止が、「電車という公共交通の終わりの始まり」にならないように願い、状況を観察していきたい。

| 公共交通 | 20:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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