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人、人、人で一杯のドルトムント都心商店街

 もうすぐクリスマス。この時期になると、通行量調査でベストテンの常連であるドルトムント都心商店街の西ヘル通りが買い物客で一杯になっている写真が、新聞に掲載される。しかし、けさ掲載されたドルトムント都心の写真はすごかった、例年にも増して「人、人、人・・・」で一杯なのだ。まずはその写真を紹介しよう。

12月21日(月曜日)正午頃のドルトムント西ヘル通り。(Ruhr Nachrichten紙より)

 驚いたのは、これが「月曜日の正午頃」の写真だという点である。ドイツでは日曜日は店舗が休みだが、クリスマス前の時期には、特別に店舗が開く日曜日がある。新聞に掲載される都心商店街の写真は、普通はこの「買い物日曜日」の写真である。だから、クリスマス休暇に入った会社が多いとはいえ、例年の買い物日曜日に見劣りしない多数の人が12月21日(月)の昼に町を歩いていたことは、すごいことである。新聞の説明によると、これらの人の多くは、クリスマスプレゼントを探すために来ているようである。現在、ドルトムントには、人口の1%強にあたる6千人以上の難民が生活しているそうなので、この写真にも数十人が写っていることだろう。

 写真の撮影場所は、店の看板を見ると、私が以前このブログで「ドルトムントの西ヘル通りが通行量でドイツ1位?」と紹介した写真とほぼ同じ位置であることがわかる。私もドルトムント都心を歩く時は大抵この場所を通るが、普段は私の写真程度か、すこし少ない程度である。もちろん、それでも日本の商店街と比較すると、はるかに人通りが多い。

 日本とドイツ、同じ先進国でありながら、都心商店街の人出は雲泥の差である。これは、ドイツが中心市街地の機能を維持する政策を実施しており、そのもとでドルトムントの行政と政治家が、都心のヘル通りを大切にしてきたことを示している。もちろん、都市によって差があることは以前の6都市比較で紹介した通りで、ドルトムントでは、都心の真ん中にショッピングセンターを誘致した効果が出てきているわけである。私には、この写真が、都市の活性化においてまちづくり政策としての観点がいかに重要かを雄弁に語っているように感じられるが、同感していただけるだろうか。
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| 中心市街地や近隣供給 | 22:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ルール自転車高速道路がミュルハイムとエッセン都心を結ぶ

 先週末、ルール地方の交通に関連し、大ニュースが2つ流れた。ひとつは以前から予定されていた行事で、ルール自転車高速道路のミュルハイム中央駅からエッセン市境界までの区間の開通が祝われた。エッセン都心からミュルハイム市境界まではすでに完成していたので、ルール地方の2つの大規模都市の都心が、ほとんど交差点がない自転車道で、相互に直接結ばれることとなった。

 もうひとつは、以前このブログでも紹介した、住民投票で一旦葬られたグラートベックのアウトバーン52号線が、グラートベック市議会で認められ、復活したことである。以前から予定されていた市議会なので、このニュースも「予定どおり」なのだろうが、グラートベックを観察対象都市にしていない私には「突然の出来事」で、驚いた。背景には、かなり複雑な経過があるようだ。そこで、グラートベックは後回しにして、今日は自転車高速道路を紹介したい。

ミュルハイムのライン鉄道跡に建設された自転車高速道路。この区間は幅が広く、自転車道路の幅員が4mあり、さらに歩道が別に2m幅で設置されている。(Der Westen紙より)

 以前「ルール自転車高速道路は西高東低」で紹介したように、自転車高速道路のうち、エッセン都心部からデュイスブルクのライン川までの区間は旧ライン鉄道の軌道を使用する。とくに、今回開通したミュルハイム中央駅から東のエッセンへ向かう区間で、旧ライン鉄道はドイツ鉄道のすぐ南に並行して走る。幅もゆったりしており、自転車道路の幅員が4mもあり、さらに歩道が別に2m幅で設置されている。私は、すでに開通していたエッセン市西部の路線を歩いたことがあるが、そこは自転車と歩道が区別されていず、幅もこれほど広くはなかった。

 今年の夏にルール地方へ行き、ミュルハイムからエッセン方向の電車に乗った際は、脇に緑色のフェンスが設置され、フェンスの向こうにルール自転車高速道路が見え、すでに自転車で走っている人もいた。座る席がなく通路に立っていたので、写真を撮影できなかったのは残念である。代わりに、Der Westen紙に掲載されていた写真を上に示した。この写真は鉄道脇ではないので、エッセン市との境界近くで撮影されたものだと思われる。

 この区間で開通が祝われたのは、11月27日(金)である。Der Westen紙は、それに先立つ11月24日(火)の昼に、「エッセン都心からミュルハイム中央駅まで何分かかるか」を、車と競う企画を実施した。出発点のエッセン都心とは、中央駅から北に1.2キロほど離れたエッセン・デュイスブルク大学である。そこから自転車と車で同時に出発し、自転車は自転車高速道路を走り、車は一般道からアウトバーンに入ってミュルハイム中央駅へと向かう。結果はもちろん車の方が早く、自転車の31分に対し、8分短い23分で到着した。なお、両地点は、直線距離で9キロ強ほど離れている。

 Der Westen紙は、この結果に関し、「自転車で車より速く行けるという考えも、間違いとは言えない」としている。それは、火曜日の昼という、アウトバーンが比較的すいている時間帯の結果であり、しかも車の「駐車場を探す」時間を算入していないからである。自転車高速道路が都市交通にどのような影響を与えるか、興味あるテーマである。

| 自転車や歩道・舗装 | 15:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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