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青少年図書館の「アニメの夕べ」で高校生がマンガのコスプレ

 毎日ルール地方のニュースを見ていると、「オヤッ」と思う記事に出会うことがある。先週、この写真を見かけ、「何だろう」と思って記事の見出しに目を移すと、見出しに、「コスプレ:マンガの登場人物をオリジナルに忠実に表現」と書かれていた。ドイツでも、商店街のイベントでポケモンを見かけたりすることはあったが、コスプレを行う高校生がいることは、初耳である。

自分のコスプレ姿を撮影している高校生。彼女は3位に入ったそうである。(Der Westen紙より)
 スマホで写真を撮影している少女の右に見えるのは、書架である。ここはボーフム市の「青少年図書館」で、そのイベントとして、マンガ登場者のコスプレ・コンクールが行われた点で、日本のコスプレとは少し事情が違うようだ。

 青少年図書館は、昨年末にボーフム市北東部の学校センターに開館した。最近、ドイツでは複数の学校をまとめ、「学校センター」として建設する例が増えているが、ここもそのひとつで、普通高校(ギムナジウム)と、実業学校(レアル・シューレ)が同じ敷地に設置されている。そして、その中間に「青少年図書館」が開館した。日本であれば学校毎に図書室が置かれるが、ドイツではそうでもない。図書館だけでなく、体育館やプールも、複数の学校が共同で使うのが普通らしい。

 さて、「アニメの夕べ」に戻ろう。ドイツでも、若者は図書館利用が少ない。そこで、このイベントは、「若者に図書館に親しんでもらい、各種メディアの利用を広げる」ことを目ざしている。マンガはこの図書館で結構人気があるそうなので、いずれまた「アニメの夕べ」が行われるかもしれない。「意外なところで日本と出会った」、そう思わせるニュースだった。

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| ドイツと日本と | 21:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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商店街の駐車場を長時間駐車からまもる「駐車ディスク」

 最近の日本では、買い物に車を欠かせない客が主体になっているので、商店街はどこでも駐車場の整備に努めている。この点は、ドイツも同じである。都心商店街は駐車が有料なのが普通だが、近隣商店街では、一定時間は無料で駐車できるようにしているところが多い。

 しかし、便利でいろんな機能を備えている商店街では、無料駐車は悩ましい問題へとつながる。それは、買い物客用の駐車場が、通勤や仕事のための車に使われてしまうことである。たとえば駅周辺の商店街の場合、鉄道利用客の買物が期待できるという長所がある一方で、駐車場を通勤客に利用される可能性があることは、大きな短所である。通勤者は朝から晩まで駐車するので、その間、買物客が駐車できなってしまうからである。駐車を有料にすれば、長時間駐車を防ぐことは出来る。しかし、そうすると買物客も来なくなってしまう恐れがあるので、有料化は困難である。これが「悩ましい問題」である。

Pの下の標識が、駐車ディスクの必要性を示す。このような道路沿いの駐車ベイも標識で簡単に扱えるのが、この方式の長所である。(ドルトムント市西部、2002年撮影)
中のディスクを回して駐車開始時刻に合わせ、車のフロントガラスから見える位置に置く。上の場合は、午前6時、あるいは18時(午後6時)に駐車を開始したことを示す。このどちらかはわからないが、駐車は2時間程度しか許容されないので、ほとんど支障はない。(Wikipediaより)
 そこで、「駐車は無料だが、駐車できる時間を制限する」という方法が登場する。たとえばドイツでは、「駐車は2時間まで」と決め、節度ある駐車を求める例が多い。通例の買物は1時間もあれば十分で、複数の店をまわるとしても2時間を超えることはまず考えられないからである。その際に問題となるのが、この決まりを守らせる方法である。駐車場をしっかりフェンスで囲み、出入りにはゲートを通るようにすれば簡単に対処できるが、この方法にはかなり経費がかかる。しかも、道路沿いに点々と広がる駐車場などでは、フェンスで囲むのは無理である。

 ドイツでよく見かけられる「駐車ディスク」は、このような場合に威力を発揮する、優れた小物である。紙のディスクを回し、表示を駐車場に到着した時刻に合わせ、フロントガラスから見えるように置いて買物に出かけるという、いわば駐車開始時刻の自己申告方式である。他の人が見ても、駐車時間が規定内に収まっているかどうかが簡単にわかる。商店街に加え、買物客以外が駐車するのを避けたいスーパーも、同じ駐車ディスクの使用を求める例がある。

 この駐車ディスクは、店で1~2ユーロで売っているそうなので、1個買って車に備え付けておけば、どこででも使用できる。手作りもできるだろうが、注意が必要なのは、国の交通規則で大きさや色、形が決められていることである。

 数年前、ドルトムントの隣町に住むある夫が、店舗で、ピンク色のかわいい駐車ディスクを見つけた。買って妻にクリスマスプレゼントとして贈ったところ、妻も色が気に入って、町に出かけた際に使用した。ところが、駐車場を巡回する係員に罰金5ユーロを求められた。それを知った夫が、すぐにインターネットで駐車ディスクについて調べたところ、青色しか許されないことが規則で決まっていると知り、驚いたそうだ。それまでは、「駐車開始時刻がわかればいいのだろう」と思っていたそうである。

 さて、この駐車ディスク、日本ではまだ見かけたことがない。ハイテクが進んだ日本では、このようなローテクの出番はないのだろうか。しかし、状況によっては、商店街が苦労して確保した駐車場を長時間駐車からまもるための、安価な手法になるはずだ。長時間駐車に困っている商店街があったら、「駐車ディスク」の採用も検討してみてもらいたい。

| 中心市街地や近隣供給 | 12:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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