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道路舗装の改修を求めて「ミニゴルフに招待」

道路の穴をミニゴルフに利用できるとアピールする住民。(Der Westen紙より)
 右の写真に写っている人は、道路の真ん中でゴルフクラブを持ち、ゴルフボールを指さしている。いつ車が来るかもしれない危険な場所で、いったい何をしているのだろうか。

 実はこれは、「道路にできた穴でミニゴルフができる」とアピールしている姿である。アピールしている相手はエッセン市長で、彼はこの後、エッセン市長宛に、一緒にこの道路でミニゴルフを行いたいという招待状を出した。「ここでは狭い範囲に18ホールを設けられる。もし市長が負けたら、10月末までに道路の修理をしてほしい」という願いを添えて。

 この道路は、エッセン南部ハイジンゲン地区の中央を通る幹線道路である。もちろん、市も道路の状況を知っているが、要補修箇所が多く、予算は限られているので、放置していた。2013年の調査で、幹線道路の35%が整備が必要な状況とわかっている。住民は、そのうちでもこの道路が最もひどいと信じていて、このような行動に出ることとなった。

 この記事が新聞に掲載されたのは、6月末である。それから約1ヶ月、事態は大きく展開し、すでに道路は補修されているそうだ。補修されたのは道路の表面だけなので、本格的な整備とは言えないが、車がスムーズに流れていることだろう。私は、早く対処された背景に、昨年秋の市長選挙で、それまでの社会民主党(SPD)に代わり、キリスト教民主同盟(CDU)の市長が誕生したことがあるのではないかと見ている。エッセン市南部はCDUの地盤で、今年2月に、区評議会のCDUがこの道路の補修を求める訴えを提出していたからである。

 では、今後どうなるのか。近く、この道路に接続する橋の架け替えが予定されていて、その完成後に、橋から伸びる道路に埋設されている配管の更新工事が行われる。その後に、その後に道路を地盤から本格的に整備するそうである。だから、今月行われた補修は3年程度の短期間を考えて行われたもので、「新市長の人気取り」の臭いもする。

 市内には、似たような状況のところもあるはずである。ミニゴルフの招待状を出さなくても計画的に道路整備が進められるようになることを願いたい。
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