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デュイスブルクの「白い巨人」で爆破の準備が進む

 いよいよデュイスブルク最大のスクラップ不動産「白い巨人」の1棟が消える日が近づきつつある。昨年の春には、「爆破は行われない」と説明されたが、その後に方針が変わり、爆破されることになった。まず下の図の「E棟」が来年夏に爆破され、その後に「B棟」も続くものと思われる。すでに爆破を担当する業者はRebuild-Ing社に決定し、11月に入ると、約20秒かかるという爆破作業の説明も行われた。

デュイスブルク西部にあるスクラップ不動産「白い巨人」6棟の配置。まずE棟が爆破され、次がB棟の予定。

 こうして、12月に爆破の準備作業が始まった。まず行われたのが、E棟の東側にある地下駐車場の取り壊しで、同時に爆破作業を紹介するホームページも設置された。残念ながら説明はドイツ語だけだが、写真や映像が提供されている。そこにある写真の1枚が、下である。この写真は、地下駐車場の取り壊し状況を12月6日(火)に撮影したもので、D棟の北から北方向を見ている。

E棟を爆破する準備として、地下駐車場の取り壊しが進む。左に見えているのが、取り壊されるE棟である。(出所:http://www.diesprengung.de/)

 現在の建物重量は6万5千トンあるそうだが、これから内装などが取り外され、2万5千トンとスリムにしてから爆破される。もちろん、危険なアスベストは、慎重に取り外される予定である。

 爆破が行われるXデーが決まるのは、来年初めだそうである。周囲の店舗が閉まっている土曜日の夕方か日曜日になるそうだが、多数の見物客が来ることだろう。5万人以上が見物に来た例もあるそうだが、「白い巨人」が建つ地区へは鉄道ではアクセスできず、公共交通はバスだけなので、記録更新は無理ではないかと思われる。もちろん、私も日程が合えば見てみたいが、意外にあっけなく終わるはずなので、無理はしないつもりだ。

 なお、ユーチューブで検索すると、ドイツ語の説明しかないが、住棟の周辺や内部(紹介されているのはE棟でなくB棟)、取り壊しの準備作業や、周辺都市にある同じく「白い巨人」というニックネームの16階建て住棟を爆破する6年前の映像が見られるので、紹介する。
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| 人口減少や住宅 | 16:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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デュイスブルク市街角の目立つ自転車は「警告」の印し

危険を警告しようと置かれた自転車。(Duisburg. Aber sicher! のホームページより)
 町で右のような「オレンジ色に塗られた自転車」を見かけたら、みな「ハッ」とするに違いない。そして、注意して走ることだろう。この自転車は、そう考えて置かれたものの一つである。

 デュイスブルクの街角には、オレンジ色、赤色や白色の自転車が置かれている場所がある。フレームに取り付けられたプレートには、どの自転車も、「わずか30ヶ月間に死者4名、重傷165名は多すぎる」と書かれている。この30ヶ月は、2013年はじめから2015年半ばまでの期間である。もちろん、置かれているのは、そのような自転車事故が複数あった「危険な場所」で、自転車利用者や車のドライバーに、警告を発している。

 デュイスブルク市では、2011年に、交通事故の撲滅を目ざして「デュイスブルク、安全に!」というネットワークが作られた。参加しているのは、デュイスブルク警察、デュイスブルク市民財団、デュイスブルク交通(バスと電車を運行する市の子会社)、そしてデュイスブルク市である。この団体が2016年から取り組んでいるのが、「自転車事故の多発地点に、警告する自転車を設置する」事業である。とくに白く塗られた自転車は死亡事故があったことを示しており、「幽霊(亡霊)自転車」と呼ばれている。

 死亡事故を白い自転車で象徴して警告する活動はアメリカで始まったもので、ドイツでは2009年にベルリンに初めて設置された。英語では、"ゴーストバイク"(英語ウィキペディア)と呼ぶ。日本では、乗っていた自転車から手を放した「誰も乗っていないのに進む自転車」を「幽霊自転車」と呼ぶらしいので紛らわしいが、内容は異なる。

 言葉の問題はともかく、環境に優しい自転車の安全性を向上させる取り組みは重要である。幸いデュイスブルクでは、この数年、自転車事故が減少傾向にある。この警告自転車も効果を発揮し、事故の減少が継続することを願っている。

| 自転車や歩道・舗装 | 14:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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