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2018年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2018年11月

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提訴が迫るオーバーハウゼンは窒素酸化物対策に躍起

 少し前から、オーバーハウゼンが窒素酸化物対策を躍起になって進めている。もちろん、それには理由がある。明日から11月だが、環境関連NPOのドイツ環境援助が、11月に入ると多くの都市に対して窒素酸化物対策としてディーゼル走行禁止を求めて提訴することを予定しており、その対象にオーバーハウゼンも含まれているとわかったからである。

 すでに紹介したように、NPOのドイツ環境援助は、デュッセルドルフとシュツットガルトに関し、連邦行政裁判所で「現行法の下でも、ディーゼル車走行禁止を実施することはできる」という判決を手に入れている。以前からディーゼル車走行禁止を考えていたドイツ北部の大都市ハンブルクは、すでに2つの道路でドイツ初のディーゼル車走行禁止を開始しているそうた。

ピンク色の道路がオーバーハウゼンと周辺のアウトバーン網で、赤色が2つのアウトバーンを南北に結ぶミュルハイマー通りである。
 よもやま通信都市で、排気ガスが最も問題になっているのは、窒素酸化物削減の社会実験を行う連邦モデル都市に選ばれたエッセンである。アウトバーンが縦横に通るオーバーハウゼンの市街地では、エッセンほど車が多い印象は受けない。しかし、一つ弱点がある。それが、東西に走る2本のアウトバーンを南北に結んでいるミュルハイマー通りである。アウトバーンを降りて市内に向かうため、あるいは南と北のアウトバーンを結ぶために、多くの車が走っている。ここに置かれている窒素酸化物測定機による年平均値は、このところ48μg前後である。許容値は40μgなので、2割のオーバーである。交通事故も多く、以前から対策が議論されており、すでにトラックが4時間の間、通行禁止とされている。

 ドイツ環境援助からの提訴に対し、現在考えられている対策の目玉は、このトラック走行禁止を4時間から24時間に拡大することである。数年前から話題となっているが、商工団体などの反対で、まだ実施されていない。それ以外の対策は、電気自動車の普及、公共交通と貸し自転車に力を入れる、自転車道の整備など、以前から行っているもので、さらにどの程度の効果が得られるか心もとない感じもする。

 トラック走行禁止にも、弱点が一つある。ミュルハイマー通り沿道に用事があるトラックは通行が許されているので、実施には効果的な監視体制が必要になることだ。オーバーハウゼンの警官は新しい州政府によって少し削られており、財政不足で市職員を削減しているオーバーハウゼン市にとり、この作業は容易ではない。自動監視機の利用が考えられているそうだが、十分な効果を見込めるか、不安もある。NPOによる裁判がどう進むのか、これからも紹介していきたい。
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| アウトバーンや交通規制 | 20:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ミュルハイム都心の高架自転車高速道はEVが弱点

 最近、ミュルハイムでよく流れるニュースが2つある。一つは市長の汚職のような行為である。金額は少ないが、市長は職務を継続する姿勢で、混迷している。そしてもう一つが、自転車用エレベーター(EV)の故障である。以前、ルール自転車高速道路でミュルハイム中央駅とエッセン都心が結ばれたことを紹介したが、その後、工事はミュルハイム中央駅から西のデュイスブルク方向へと続けられていた。そして昨年秋に、中央駅からルール川までの約650mが開通に漕ぎつけた。

ミュルハイム都心を高架で通過する自転車高速道。旧鉄道の高架橋をそのまま利用しているので幅員が十分なく、この部分は緩速区間とされている。(2018年撮影)
 右の写真が高架の自転車高速道から都心側を眺めたもので、左奥の白い建物の手前には、市役所前広場がある。できれば走っている自転車の写真も撮りたかったのだが、見あたらなかった。現在のところは少し先のルール川で行き止まりなので、利用価値が少なく、走る姿はあまり見られない。橋では、すでに工事が進んでいる。橋を渡って少し進むと大学があるので、いずれ大学生が自転車で走る姿をよく目にするようになるだろう。

 自転車高速道には、出入りするポイントが設置されている。ミュルハイム中央駅にはランプ(斜路)があり、エッセン方向の自転車がよく出入りしている。しかし、都心にはランプを設置する余裕がない。そこで、自転車用のエレベーターが設置された。当初は順調に動いていたようだが、この初夏あたりから、故障のニュースが流れるようになった。ドイツでは若者によるバンダリズム(破壊行為)が日本よりはるかに多いので、「また若者のいたずらかかな」と思っていた。ところがニュースを読むと、故障が中心らしいことがわかった。エレベーターに閉じ込められ、消防に連絡して救出された、というような内容が複数あったからである。3日間に2回停止したことや、修理に期間がかかって80日間停止したこともあったそうだ。

閉じ困られた人を救出するために無理にドアをこじ開けたため、外側ドアの左上が変形してしまったエレベーター。(Der Westen紙より)

 それでも3日前に、「バンダリズムがエレベーターを運行できなくした」という記事が掲載された。やはりバンダリズムか、と思っていたら、翌日に訂正記事が出た。エレベーターに閉じ込められた人を救出した時にできた傷だそうだ。エレベーター修理の際に、管理会社が鍵を付け替えたが、新しい鍵がまだ消防に届けられていなかったようだ。中の人が脱水症状になって危険なので、やむを得ず工具を使用して無理に開け、その時にドアが変形したらしい。いつ動き出すか分からないそうだが、修理費用もかなりかかるだろうと思う。

 上の写真を撮影した時、私は中央駅からバスに乗ろうとしていた。待ち時間が30分以上あったので、時間を有効に活用しようと、自転車高速道に入り、市役所前広場まで歩いた後、来た道を歩いて戻った。だから、エレベーターを利用することなど、考えもしなかった。今後も、都心で高架の自転車高速道へ上がりたいと思っても、エレベーターに乗るのは遠慮するつもりだ。もちろん、閉じ込められたら大変だからである。

| 自転車や歩道・舗装 | 21:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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